(仮)

ヲタクでバンギャがジャニヲタになった。

チケットと詐欺と私

かなり久しぶりのブログになります。Cです。

前回の記事から1年以上も空いてしまいました。この期間にとんでもない事件に巻き込まれたので記録として残したいと思います。

そして今後私のように巻き込まれた人がいた場合どうしたらよいのか、巻き込まれないためにはどうしたらよいのか、この記事が誰かしら何かしらの役に立てばいいなと思っています。

 

実はこの記事を先週のカウコンの当落発表があったくらいにUPしようとしていたのですがギリギリでいつも生きていたい(わけではないが)リアルフェイス族なのでギリギリどころか今日までずれ込んでしましました(笑)

 

※この記事はとてつもなく長いです。

前編・後編に分けた方がいいのかなぁ…と思いながらも分けませんでした。本題だけで書くことたくさんありましたので詳細な時間経過や私のプライベートの時間経過等は割愛させていただいています。

 

ざっくり登場人物

・私

・犯人

・友人A(キンキ担)

・被害者B、D

・刑事さんE

・検察官F

・弁護士G(う〇こ)

 

早速本題に入るんですが、何があったのかというとチケット詐欺に引っかかりました

そんなもの引っかからないと思ってました。簡単に引っかかりました。簡単に引っかかってしまうんです。

認めたくありません…認めたくありませんが当時の私は思考が低下したボルボックスでした。どうもボルボックスです。

だがしかしそこで泣き寝入りするただのボルボックスではない…騙したやつをバッキバキに潰してやるために私は行動に出ました。

叩くなら折れるまで…では生温い。粉々にして形が残らなくなるまで。ヲタクの底力を甘く見るなよ……

 

事件に巻き込まれてから現在に至るまでのあれこれをがんばって書いていきます。

結果として犯人逮捕・起訴、被害金返還まで行きつくことができました。

 

①事件が起こったきっかけ

これまでの記事で書いた通り私は突如活休中のタッキー&翼にハマりました。そして現場経験がないままタキツバは解散、当時私はどうしようもなく途方に暮れまるで生きた屍のようになって色のない日々を送っていました。そんなある日、プライベートのイベントが終わってスマホを見るとキンキ担の友人AからLINEが。

「タキツバカウコン出るって!!!!」

FCからも正式にメールが届いており私は前年カウコンが当選した時と同じくらい喜びを感じました。まだエントリーすらしてないのに(笑)そしてエントリー開始日となり当たれ当たれと念を込めながら2枚でエントリー。キンプリ担の友人と一緒に入るつもりでした。

しかし運命の当落発表日、スマホを握る手に汗をかきながら確認ページを開くとそこには

「落選」

の2文字。タキツバのラストステージ。タキツバ担じゃなくてもジャニヲタみんなが2人の勇姿を見たいと思いますよね。相当な倍率だったと思います。私は選ばれし子供たちならぬ選ばれしジャニヲタにはなれませんでした。だがしかし、ここであきらめが悪いのがヲタクであり、今回はそれが悪い展開へと進んでいきました。

 

②異常なメンタルでのチケット探し

落選となってしまい、このままではカウコンに入れない立場になった私はツイッターで譲ってくださる方を探しました。この時点で普通にカウコンに入る権利無いんだけどね…。今振り返るとあの時の私のメンタルは本当におかしかったです。冷静な判断力を失い常にツイッターに貼りつき検索をかけ良さげだと思ったツイート(当時はそう見えた)にリプ・DMを送るという日々を数日送りました。モーションをかけた相手全員から返事が返ってきたわけではなく、下手な鉄砲なんとやらでリプ・DMを送りまくりました。中にはとても誠実な対応をしてくれた方もいてそれだけが今事件の中での唯一の救いでした。めちゃくちゃ丁寧な対応をしてくれたタキツバ担のお姉さんありがとうございました。あなたがタキツバのラストステージを見ることができて私も嬉しいです。反対に定価に上乗せで提示している人はもちろん課金当選率upを持ちかけてくる人、お財布サイトへの登録を要求してくる人、映画の舞台挨拶抽選への協力を条件としてくる人等、最近のチケット取引の底辺を知ることもできました。ちなみに舞台挨拶抽選は協力しました。私も底辺です。

そしてとうとう今事件の犯人のツイートにアクセスしてしまったのです。

 

③信じたいものを信じてしまった

ツイッターに貼りついて数日後、1件のツイートにDMを送りました。するとほどなくして相手からの返信がきました。

「ご連絡ありがとうございます。カウコンのチケットが重複してしまったためお譲り先を探しています。チケットは2連が3口です。」

いやいや当時の私よ、この時点で気づけ。あのクッソ高い倍率のチケットがこんなに当選するわけないだろう。

しかし、何度も言いますがあの時のメンタルは本当に異常で、このツイート以外にも複数譲渡のツイートを見たのですが複数持っている人の方が譲ってもらえる確率も上がるとさえ思っていました。これは誰もが陥ってしまう思考だと思いますので気をつけてほしいです。そんなうまい話はありません。

DMを送った内しっかりとした返信が少ない中、オンタイムで返ってきたメッセージに私はこれを逃すまいと秒でまたメッセージを送りました。

「カウコン全滅してしまい2連で探しています。タキツバのラストステージなので何としても入りたいと思っております。座席にはこだわりませんし、ご都合に併せますのでご検討のほどよろしくお願いします。(要約)」

多分犯人これ見て笑っただろうなぁ(笑)しっかり粉々に潰してやりましたけど。

チケット詐欺にあったことのない方は今までにチケット詐欺にあった方の体験記のようなものって見たことないと思うんですが一度見てみることをおすすめします。私も引っかかった後になって読んだのですがほぼすべてが「振込までのやり取りは恐ろしいほどにスムーズ」なんです。そりゃ騙そうとしているわけですから時間を置く必要ないですもんね。

しかし、まだそれを知らない上にこれは好機(チャンス)だ、絶対逃がすな!!と訓練兵時代のまだ未熟なエレン・イェーガーのようなメンタルだった私は犯人からの連絡を待ちました。この死に急ぎ野郎が。そして犯人から、

「2番目に座席を選んでいただく形でよければ定価でお譲りいたしますよ。」

 

キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!

 

いやきてませんから。

とにかく、私は全力で喜びました。家の中で跳ね上がるくらいに浮かれていました。そして犯人とのやり取りと同時進行で事情を知る友人Aに電話をしました。それまでの経過を話した後にAがこう言いました。

「それ大丈夫かなぁ、詐欺の可能性もないわけじゃないからね。」

しかし私はこの助言を耳には入れるも、でも△△だから、○○だし、と長年の付き合いのAの言葉より犯人を信じてしまいました。とんでもないボルボックスや…。Aも私の浮かれように強く言えなかったのか、あくまで可能性の話だったからだろうか、それからは私と一緒にカウコンに入れることを喜んでくれました。私はこれからは何があっても友人Aを信じます。あの時2人で歌ったキンキのフラワー(私とAの人生のテーマソング)は一生忘れません。

 

④ついにやってしまう

犯人とは途中からLINEでのやり取りに移りました。それまでは詐欺の可能性を1ミリほどは懸念していた私でしたがLINEに移行することでますます犯人を信じてしまいました。犯人からの要件はこんな感じでした。

・代金は当選した名義を持つ友人の口座へ振り込んでほしい

・個人情報として犯人と友人の運転免許証を顔写真部分を隠して送る

・支払いの関係もあるためなるべく早くだと助かる

友人とはいえ別人の口座に入金することに1ナノの懸念はありました。口座の支店と免許証の現住所が違っていたからです。他にもAからチケット詐欺のやり口についていくつか聞かされたりしていたので。しかし運転免許証という天下無敵(に見えた)の身分証の画像をもらったので住所が違うなんて珍しいことじゃないだろうと飲み込んでしまいました。その銀行が大手だったのと免許証と口座名義人の名前が一致していたのもありますね。また、犯人の免許証からの個人情報を検索したところ多数のSNSアカウントがヒットし、免許証の情報とアカウントの情報、自宅とされるアパートとGoogleマップとがちゃんと一致していたので大丈夫だろうと思い込んでしまいました。顔写真もバンバン載っておりことさらに信じてしまいました。

高倍率のチケットを譲ってもらう弱者の立場にある私はなるべく早くという犯人の要望に誠実な人間を演じなければとやり取りを行った翌日の夜に2枚分のチケット代金を振り込んでしまいました。

今だからわかりますが、疑うべき要素はあちこちにあったんですよね。しかし判断力が著しく低下した状態では見たいものしか見えず、信じたいものしか信じられなくなってしまい、通常ではありえない間違いをしてしまうということを改めて痛感しました。

振り込みが完了した後、犯人へ入金完了のLINEを送りましたが、返事が返ってくることはありませんでした。

 

⑤真実と向き合う

振り込みをした翌日、私は朝から気が気ではありませんでした。それまでタイムリーに連絡を取り合っていたのに金銭が動いた途端にパタリととだえてしまったのですから。それでも私は相手のツイッターアカウントやLINEアカウントが残っていたので、何かあったのだろう、まさか私が詐欺になんて…となかなか認められませんでした。

しかし、元々行動するなら早め早めで生きてきた私。この時点で犯人とのやり取りやアカウントトップページ、もちろん振り込んだ時に受け取った明細等、事件に関わるものすべてを写真に残し証拠が消えないようにしました。詐欺だと認めたくないけど認めざるを得ない。アンビバレンツな気持ちでした。

その日の夜、私の他に犯人のツイートにリプをしていたBさんにコンタクトを取ることにしました。それから友人Aにも連絡。Aにはその後もタイムリーに経過報告を行っています。するとBさんも同じような状況だということが分かりました。さらにBさんと犯人のやり取りを聞いたところ、私のやり取りと異なるところがちらほら出てきました。さらに追い打ちをかけるかのようにBさんからの衝撃のメッセージが。

「犯人のLINEのアカウントが消えています。」

ここまでくるとさすがに認めないわけにはいきません。私はやっと現実が見えました。

詐欺に引っかかったのだと。

 

⑥行動に出る

落ち着いて考えて詐欺だと分かったわけですが、本当に冷静になったのかといえばそうではありませんでした。金銭の損害が生じているわけですから。焦燥感は募っていく一方です。先に調べていた犯人の方の現住所ですがなんと私が住んでいるところと同じ都道府県だったんです。車で約2時間のところだったので本気で尋ねようとしたくらいには焦っていました。結局それはせず、結果論ですがしたところで無駄足だったのでしなくてよかったです。だがしかし、何かしないと落ち着かない…ので他に何か情報が得られないかとSNSから得た情報から出身校やその他の検索で自宅の電話番号(正確に言うとアパート管理者の電話番号)を割り出し電凸しました。向こうはとんでもねぇやつから電話きたと思ったでしょうね。このご時世自ら発信すればもちろん、そうでなくても個人情報が簡単に入手できてしまいますが、反面、組織や機関は個人情報の取扱いに慎重になっているのも今の時代。そこから新しい情報を得ることはできませんでした。ここでようやくチケット詐欺についてどうしたらよいのか調べました。これ読んでくださっている方全員につっこんでもらいたい…

 

遅い!!!!!!

 

いや本当に遅い。ですが誰もがその状況にならないと調べないことってたくさんありますよね。遅れを取りながらも調べるだけ調べて次は何をすればよいのかを探りました。するといくつか方法が見つかりできることから手を付けていきました。

まずは仲間集めです。被害者の会的な。私とBさんの他に同様の被害にあった方を募りました。犯人は3口譲渡に出していたわけなのであと1人は確実にいるはず!すると3人目の被害者Dさんと繋がることができました。Dさんと犯人のやり取りを聞いたところ私ともBさんとも異なるやり取りをされていました。詐欺をするにしても三者三様のやり取りをする必要はあるのかないのか…素朴な疑問でしたがこの時の暫定犯人は私の近くに住んでいて本名でSNSアカウントをいくつも持っており、顔写真もバンバン載せている方だったので頭が足りないなりの策だったのだろうと思うことにしました。その頭足りないやつに引っかかったのが私なんですけどね!!!!!辛い…耐えられない……

次に行ったのが口座凍結依頼です。オレオレ詐欺等が横行している今、振り込め詐欺救済措置なるものがあるんです。詳細は調べてもらったら分かると思います。専用ダイヤルに電話し、事情を詳細に説明しました。そして他の2人にも電話するよう指示しました。口座凍結はそう簡単にできるものではなく(そりゃそうだ)一般的には警察や裁判所などの指示がなければ凍結できません。しかし、事件への関与の可能性が高いと思われる口座の凍結は急を要するため問い合わせや報告が多ければ多いほど私たち一般人でも凍結させることができます。持ち逃げされたら終わりですしね。このためにも仲間集めが必要なんです。被害報告の電話をした翌日、口座凍結に成功!!蛇足ですが私たち3人の他にもう1人電話をした方がいたらしく4件の被害報告で銀行側も凍結に踏み切ってくれたみたいです。電話した翌日にもう凍結とか仕事が早いぜ三〇U〇J銀行さん。庶民の味方や。ここまでで振り込みから1週間(休日含め)経ってないくらいですかね。

 

⑦警察へ、郵便局へ、その他の行動

銀行への電話と並行して地元警察署へ相談に行きました。この段階ではあくまで相談です。今回の場合、コンサート終了後でないと警察は事件として動くことができないのです。お金が返ってくる可能性もありますし…まぁ砂漠の中でダイヤが見つかる可能性と同じくらい低いですけどね。ですが、私的にこの相談の段階でもこちらがどれだけ真剣かということを警察の方に分かってもらうことが大切ではないかと思います。いきさつを事細かに説明し、自分の調べで分かっていることも伝え、これからどうしていくのか等…。ネットではよくチケット詐欺は深く取り合ってもらうことができないという体験談や意見を見ますが、そんなことはないと言いたい!!刑事さんめっちゃ真剣に向き合ってくれます!!!こちらがそれなりの態度や行動を示せば必ずそれなりの対応をしてくださいます。先に書いたことと矛盾しますが、実際私の担当をしてくださったE刑事は相談内容から事件の可能性が高いと12月31日を終える前に動いてくださり、事件確定となった後の被害届に必要な書類の作成を早めに行うことができました。余談ですがE刑事には警察署から片道50分くらいはかかる私の職場まで来てもらったこともありました。用事は5分で済む内容だったのに…ありがとうございます。

(ここまで大口叩いておいてなんですが、私は相当良い刑事さんに担当してもらったのだと思います。もしかしたら本当に相手にしてくれない方もいるのかもしれません。ですが諦めずにこちらが伝えないといけないことは全て伝えてください。そしたら向こうも親身になってくれると思います。)

銀行や警察とのやり取りは基本的に平日になるのですが(警察への最初の相談は休日に行きましたが)休日もじっとしてられません。私は内容証明を作成し、免許証の住所へと発送しました。内容証明についても調べてもらったら分かるのですが規約がすごい厳しいんです。それだけの書類ってことですね。料金も高いです。今回に関しては犯人とその友人の住所とされるところへの2通発送…手間暇もお金もかかり犯人への怒りは上昇していく一方です。休日の少人数勤務の中対応してくれた郵便局員さんありがとう…ゆうゆう窓口最強…。ちなみに内容証明は厳しい書類でありながらも法的効力は一切ないとのことです。なので、被害届を出す前にやってよし。さらに警察に被害届を出す際には重要書類?証拠?として扱われるので、もし被害にあってこの記事を読んでくださっている方でまだの方は早めに作成と発送を行った方が良いかもしれません。

当たり前ですが日中仕事をしながらこれらをやっていたのできつかったです。ですが私の中のリヴァイ兵長が「悔いが残らない方を自分で選べ」と言ってくるので私も「進みます!!」としかならなかったです(笑)

これらの行動をBさん・Dさんにも取ってもらうように指示しました。そして友人Aにも協力してもらってもう1つの犯人の友人の免許証の方から住所からの電話番号の割り出しやGoogleでの表札確認をしました。そしてまた電凸しました。秒で切られました(笑)表札も免許証に書かれている苗字とはぼんやりだけど明らかに違う…ここで分かったことが口座主である犯人の友人の住所が偽造だということ。え、免許証ってそんな簡単に偽造できるんですか…一応調べてみましたがよく分かりませんでした。もしかしたらプロの犯行なのかもしれない…そうなると捕まえることは難しいかもしれない…そんな不安も過りました。今回の事件における私の落ち度の1つとして事前に調べたのが犯人の方の免許証だけだったということが挙げられます。まして住所と口座の支店が異なるという疑いのペグは目の前に垂れ下がていたというのに…焦って良いことなんて本当1つもないんですね。

 

⑧調書作成と被害届提出

迎えた年末年始、カウコンにはもちろん入れるはずもなく自宅のテレビ画面越しにタキツバのラストステージを大号泣しながら見ました。あと大晦日に甥っ子生まれました。お馬鹿な伯母さんですまねぇ。そして警察署へ行きました。内容証明が返ってきたことや免許証偽造のこと等新しい情報等を伝えました。E刑事は多分「こいつここまでやるのになんで引っかかったんだろう」って何回か思ったはずです。そんな顔してました。コンサートが終了したので詐欺事件として捜査をしてもらうために必要書類の作成が始まりました。事前に準備をしていたものもありそこまで日数はかかりませんでした。作成は刑事さんが行ってくださいます。しかし私はこの書類を甘く見ていました。内容がとにかく濃い!!!詐欺事件としてどれだけ人の心を欺いたのか・悪質であるかを証明しないと被害届は受理されないそうです。今回私は

・いつからタキツバそしてV6の熱狂的(重要)ファンであったのか

・いつからFCに入会していたのか

・ジャニーズのカウコンがどれだけ倍率が高いのか(E刑事調べたそうです)

・私にとって最初で最後(重要)のタキツバの現場でありどれだけ生で見たかったか

・騙されたことによってどれだけの精神的ダメージを受けたか

・被害金額はいくらか

等々、他にもたくさんありましたがこれらを声に出して確認されるんですがすごくすごく恥ずかしい!!!そしてカウコンについて調べてくださったE刑事本当にありがとうございます!!必死な女でごめんなさい。あと夜勤明けなのに残業して私の応対してくれました。本当にいい人。

さらに振り込みを行った銀行まで行き写真を撮りました。これもとてつもなく恥ずかしかった…えらくマニアックなポートレート…ではなくこれも必要事項とのことなので恥を忍んで撮影しました。ちなみに銀行まで片道30分くらい…E刑事本当に以下略。

こんな感じで最後に記名と印鑑を押して私の被害届は完成しました。

これらも友人Aに伝えたところA大爆笑…「まじで詐欺に引っかからないようにしよう(笑)」て本当それなだよ(笑)

 

⑨本格捜査開始

無事被害届が受理され警察による捜査が開始されました。私が自身でできることもこの辺りで限界が生じ、ここからE刑事とBさん・Dさんとのパイプ役としての動きが主でした。加えて2人の状況把握や被害届提出の指示出し諸々…ここまでくると何となくお察しの方もいらっしゃるかと思いますが、この2人まじで自発性がねぇ…。The 指示待ち。言わないだけで何かしら行動していたのかもしれませんが、私の予想だと被害届出してないんですよ。言及はしませんでした。疲労感も相まって若干の呆れも入ってたので…確かに物事に対する受容は時間の経過と共にできてしまうものなんですが、いやしかしね、お金騙し取られてるんだよ?少額かもしれないけど。こういった人間がいるからチケット詐欺が横行しているんだろうなぁ。同じ被害者であまり悪く言いたくはありませんが…はい…。まぁ口座凍結できたのは感謝してますし内容証明は出したとかは報告あったので。それも指示したの私なんですけどね。

E刑事からは全てではありませんが進捗を聞いたりしていました。そしてこの時期に振り込め詐欺救済の申請書類が届きました。振り込み・問い合わせから半年くらいが経っていたのですが大体このくらいかかるそうです。さらに申請してからお金が入るまでに数か月かかります。

 

⑩急展開

事件発生から7~8か月後、久しぶりにE刑事から電話が来ました。

「犯人が捕まりました。」

 

え!?!?!?

 

一瞬何が起きたのか分かりませんでした。とにかく犯人が逮捕されたとのこと。あの日からかなりの時間が経過し、私自身事件のことを忘れる日もありました。ちょっと前に他人に言っていたことは棚上げで。ただこれだけやっても捕まらない可能性も大いにありました。ですがついにこれまでの行動が報われたのです。

ひゃーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!ひょひょひょひょひょ!!!!!!

電話しながら私のテンションはピリオドの向こうを突き抜けて爆上がっていきました。

高ぶるテンションを落ち着けながら今後の説明を聞きお礼をして電話終了。E刑事によると犯人は口座の持ち主の方だったとのことでした。つまり犯人の友人というのは最初からいなかったのです。そして最初に犯人だとされていた同都道府県に住む免許証の持ち主は全くの無関係でただ悪用されてただけでした。どこで手に入れたあの免許証画像…。そりゃ内容証明返ってくるし、その人の知り合い(SNS辿った)にコンタクト取ってみたけど返事返ってこないわですね。分かりませんけど。お騒がせしました。

 

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図にするとこんな感じです(汚くてすみません)。同都道府県だったのは偶然ですね。それでもすごい偶然だ…。

免許証の悪用だったり偽造だったりいろいろ裏工作したわりに口座だけは本人の本物の口座だったようでそのおかげで逮捕に至ることができたようです。

犯行に及んだ理由としてはあれやこれやで借金を抱えどうにもこうにもならずだったとか…いや知らんがな。

最後に犯人が地元警察署の拘置所にいることを聞いてこんな田舎まで遠路はるばる…飛行機できたのか新幹線できたのか手錠かけられたまま来たのかといろんなことが気になりましたがとりあえず

ザマァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!

という気持ちでいっぱいでした。あ、一応BさんとDさんにも伝えました。

 

⑪検察とう〇こ

犯人逮捕の連絡が来てすぐに検察官のFさんから電話がありました。F検察官もめっちゃ良い人で事件や法律がさっぱりな私に対して今後のことを丁寧に説明してくださいました。簡単に書くと

・拘留されている現在も取り調べと捜査が行われている

・捜査途中であるが刑事事件としてすでに起訴している

・犯人側には弁護士がついており被害弁償をしたいと申し出ている

・裁判の日にちは追って連絡する

ということでした。その中で説明されたのが3つ目の被害弁償についてでした。被害弁償は示談とは似て非なるものみたいで、情状酌量のために弁償金を支払うものです。このことについて犯人側の弁護士Gと話をしてほしいとのことでした。初めから相手をバキバキに潰すつもりでいた私はいくらお金が戻ってくるとはいえそれで刑罰が軽くなるなんぞ死んでも許せんという旨をF検察官に伝えとりあえずといった気持ちでG弁護士と電話することにしました。ここから私の怒りの矛先がG弁護士に向くのでした…。このG弁護士、何かと上から目線で高圧的というかすっごいむかつく!!!!いや本当にう〇こ!!!!!これで某県の弁護士協会副理事(調べた)だと!!やばくない??国選弁護人なんてこんなものなのでしょうか。う〇こ弁護士からの話は

・犯人は被害者全員に被害弁償をしたいと思っている

・希望額を言ってくれたら自分が犯人に伝えて支払い可能か折り返す

ということでした。その後に向こうとしては被害額の約2倍の額を支払えればと言ってきましたが、希望額の件どこいっただし、元々金で解決なんてするつもりのない私はふざけんじゃねぇと断りました。すると「一度検討してみて再度電話ください。」って返ってきた…私今断ったよね?!?!?!日本語が通じない…。ここでG弁護士との電話は終了し、とりあえず母に相談しました。すると母は「起訴されてんなら前科ありになるし被害弁償取れるだけ取ってやれば??慰謝料込々で。多分どのみち執行猶予はつくだろうしそうなると刑が執行される可能性も分からんし。」と意見してきました。私としては執行猶予中に万引きなどを起こして刑に服してくれないだろうかと思っていましたがそういう考え方もあるのかとなりました。そこで詐欺事件と被害金額から被害弁償金の相場を調べることにしました。しかしこれがなかなか出てきません。事件の内容や金額によってさまざまなのかこれだ!という相場の情報は見つかりませんでした。それでも何とかヒットした情報から弁償金の希望額を決めることにしました。後日G弁護士に電話をかけその希望額を伝えました。するととんでもない答えが返ってきました。

 

「あ、無理です!支払えません!はいじゃぁ!」

ガチャン…

 

え??切れた??犯人逮捕の連絡がきたときと同じくらい一瞬時が止まりました。そしてすぐさま沸き上がってくる弁護士への怒り…おいまじでふざけんなよ。速やかにF検察官へ報告しましたが検察官も苦笑いみたいな感じでした。

私何も落ち度ないよね??一応金額が不当でないように調べたし、そもそも希望額出せって言ってきたの向こうだし、即行で切られたけど持ち帰って犯人と相談するんじゃなかったの?そこは事前に相談してたのかな?情状酌量のための被害弁償だけどいいの??私はまったく構いませんが!!!!!!!!!G弁護士との間に起こったことはこの後も逐一F検察官に報告しました。このようなやり取りもすべて記録して裁判所に提出するとのことだったので。犯人が憎いのか弁護士が憎いのか正直ごちゃごちゃになっていきました。すると同じタイミングでDさんから連絡が。

「検察の方と弁護士の方から連絡がありました。弁護士から『被害弁償受けてくれるならすぐにでも支払う。被害額の1.5倍でどうか。』という話があったんですが、なんか嫌な感じがしてまだ返事していません。他の人はこの金額以上の金額を請求してきたので話は打ち切ったとか言われてすごい高圧的でした。」

同じこと思ってるーーー!!Bさん含め2人に対して呆れ諦めの感情を抱いていましたがここに関しては共感できてよかったです。ここだけね。そしてその他の人って私やん!!おいおい希望額を出してくれって言ったのはそっちだぜ忘れたのか?

弁償する金額についてなぜ違いがあるのかは分かりません。被害届を出してるか出してないかの違いなのでしょうか…Bさんの方からは何の音沙汰もなく私はここで2人との連絡を取るのをやめることにしました。これ以上2人から何らかの有益な情報があるとは思えない…まぁこれまでも私からの発信ばっかりで向こうは受動的な指示待ち人間だったからねーー…2人についてはここまでにしたいと思います。とりあえず被害弁償金を受けるか否かについては個人の自由だと思いますのでそこは言及せず、F検察官に報告することだけ伝えました。G弁護士絶対許さねぇ……

 

⑫それなりの対応を

G弁護士から電話を一方的に切られた翌日もその次の日も弁護士からの電話が来ました。まぁ一切出ませんでした。話し切ったの向こうですからね。話すことなどないのでは??私は元々と被害弁償を受ける気はなかったのと前回の怒りとで話もしたくなかったのでずっと無視していました。1週間くらい続いたと思います。ストレス…

1週間経ったある日、F検察官から電話が来ました。

「G弁護士から電話が来まして、Cさん(私)と連絡が取れないと。」

えぇ電話取ってませんからね。

「それで、連絡を取りたいので電話をして欲しい。もしくは封書を出すので住所を教えてほしい、とのことでした。」

そっちで話を終わらせたくせにまだ何かあるのか…しかも私から電話を寄こせとかどんだけ上から目線なんだ……他にも煮えたぎるあれこれはありますが、電話も住所を教えるのもすべてお断りしました。電話するのも個人情報を教えるのも嫌でした。F検察官はそれでも良いとおっしゃってくれたのでそう伝えてもらうようにしました。これであのう〇こからのしつこい電話もなくなるし今後やり取りすることもなくなる。伝えることは全てF検察官に伝えてあるのであとはお任せしようと思いました。私がやるべきことはやったはず…もうすぐ解決する…そのように思っていたある日、検察庁から裁判の日を知らせる封書が届きこの事件の終わりに現実味がわいてきました。早く処されろーーーG弁護士が強すぎて犯人の印象がだいぶ薄くなっているのですが、私、犯人のこと1ミリも許していないので!

 

⑬終わると思っていたのに…

裁判を1週間以内に控えたある日、自宅でゴロゴロしていると郵便配達の方が来て直接受け取りの配達物が届きました。応対をしながら封筒を見るとG弁護士の名前が……え、なんでう〇こから封書が来るの?私住所教えてないよ??勝手に個人情報抜かれた???ん?!?!?!?!なぜ直接受け取りの配達物なのか、受け取る時にしっかり確認すれば良かったのですが、上記の疑問で頭がいっぱいの私は言われるがまま受け取りサインをしてその配達物を受け取ってしまいました。受け取った後部屋に戻りながら封筒の表裏を確認、すると封筒の裏に現金書留という文言が……

これってもしかしなくても被害弁償金?勝手に送られてきた??なんで住所知られた???受け取るとき以上の疑問が次々と浮かび、私の思考回路はショート寸前!今すぐ会いたいよ!!(誰に)

何度も言っていますが、私はそもそも被害弁償を受ける気はありませんし、勝手な金額を勝手に送られてきても困ります。そんなわけで封を開ける前に速やかにF検察官に連絡しました。するとF検察官も電話の向こうで苦笑いをしていました(2回目)。検察官も予想外の出来事だったのでしょうか。再度F検察官に受け取る気はないとの旨を伝え、指示をもらい送り返すことにしました。現金書留で送り返すので普通郵便よりもまぁ手間がかかる…送料は送られてきたお金の中から出してよいとのことだったのでそうしたんですが、諸々の関係で10円手出ししました。たかが10円ですがこんなに腹が立つ手出しは人生の中でこれが初めてですしおそらく後にもないでしょう。そのことも含めてきっちりF検察官に報告しました。F検察官はこれらも裁判所に報告するといっていたのでどうにかしてG弁護士にまずい流れにならないかと願いながら…あと犯人もね。あくまで許せないのは犯人!(自分に言い聞かせている)

この時も友人Aとはちょいちょい連絡を取っていてこの件も話しました。2人で「これで受け取り拒否とかされたらどうしよう(笑)」「可能性としてナシではない(笑)」「やばい(笑)」というやり取りをしていたんですが、はい!これ盛大なフラグです!!!!!

郵便局での手続きを済ませ今度こそ本当の平穏が来ると思ったその2日後、自宅の郵便受けを開けると郵便局からの不在票が入っていました。宛名の欄には私の名前、そして()書きで「送り返し」と書いてありました。急いで追跡番号で配達履歴を調べるとG弁護士の元に届いたこの書留は受け取り拒否されて私の元に戻った来たのでした……。数日前に冗談と笑っていたことが本当のことになるなんて…言霊って恐ろしい……なんて悠長なこと考える間もなく速やかにF検察官に報告しました。報連相がしっかりしている私すごいーーー。F検察官ここでも苦笑い(3回目)で、検察でも少し調べるからと追跡番号を伝え、裁判が終わるまでこの書留は郵便局で保管してもらうことにしました。都合が良いことに弟が郵便局員で保管期間やその際の手続きの有無を教えてもらい、裁判が保管期間内に行われるので書留の件はいったん保留ということに。なんか内容証明の時から郵便局には迷惑をかけているような感じで本当に申し訳なかったと思っていますー…。

 

⑭裁判当日

とうとうやってきた裁判当日。ここまでやってきて肩透かしかもしれませんが、傍聴には行きませんでした。もうこれ以上私の時間を取らないでくれ。犯人の顔も見たくありませんでしたし。判決は裁判が終わった後にF検察官から電話で聞きました。判決は執行猶予付きの懲役刑です。詐欺罪は罰金刑がなく懲役刑のみになります。初犯か、どれくらい悪質か等で執行猶予がつくか否か、猶予期間も決まります。今回犯人に下された判決は初犯で執行猶予がついたものの犯行が悪質(用意が周到だったこと等)だったということで猶予期間も長くその間に何か事件を起こすと収監です。何か起こさねーかなぁぁぁ。

この判決は私が被害弁償金を受けとっていないこと、それまで私が報告してきたことも裁判所に提出してそれらも加味されたうえでの判決だそうです。そしてその弁償金についてですが、裁判終了後、F検察官がG弁護士と初めて直接話をして確認してくださったそうなんですがF検察官もびっくりの弁護士だったみたいで、

「ほっとけば郵便局のものにでもなるんじゃないんですか?」とのこと。

もう今さら何があっても驚かないと思ってましたが予想のはるか向こう過ぎて驚いた…というか何も言えませんでした。F検察官も初めて会話をしたが話が通じず、何を話しても無駄だと思ったほどにはやばい弁護士だったようです。もう弁護士じゃないよう〇こだよ何度も言うけどう〇こ、そうう〇こ。

郵便局に保管してある現金書留について、F検察官と相談した結果受け取ることにしました。受け取らず犯人の家族と連絡を取る方法もあると提案されましたが、私としては犯人が捕まり、起訴され判決が出されたので最初からの思いの通りこの事件は落ち着かせようと思いました。お金は偶然ついてきたものでラッキーと思うことにします。翌日郵便局へ現金書留を受け取りに行きました。

 

⑮余談ですが

母が傍聴に行っていました。母からの又聞きなので「~らしい」でしかないのですが。

・今回被害にあったのは私を含めて7人

・7人の内被害相談をしていたのは私の他に2人いてその2人が被害届を出していたのかは不明

・裁判までに被害弁償を受けなかったのは私を含めて2人

・犯人自身も犯行前悪質サイトに騙されて十数万円の借金を抱える形となり今回の犯行に及んだ

他にもいろいろ聞きましたがあとは伏せたいと思います。

 

⑯すんげー長くなった

これで私が巻き込まれたチケット詐欺事件は終わりました。事件発生からここまでくるのに11ヶ月ほどかかりました。もう絶対に詐欺に引っかかりたくありません。引っかかると本当に精神的にも肉体的にもつらいです。もう二度と同じ思いはしたくありません。今回のことをよく言われる勉強代とかそういう感じには一切思っていません。犯人から教えてもらったことなんて1つもないです。むしろ刻み付けてやった感。E刑事とF検察官にはめちゃくちゃお世話になりましたし教えてもらったことはたくさんありましたけどね。

とはいえ私はこれからも懲りずにチケットの取引を行うと思います。思いますというか行います。必死なヲタクである限りこれは切り離せないことです。しかし、絶対に詐欺に引っかかることのないように、無理をせず冷静な判断の元でやっていかないといけません。これは本当に皆さんに伝えたいことです。冷静になってください。冷静になって広い視野といつもの思考力で相手を見極めてください。詐欺か否かなんてすぐに判ります。そして、もし巻き込まれてしまった場合、諦めないで!!(真〇みき)必ずとは言えませんが解決のために行動しましょう。少額だからと言ってそのままにしていると詐欺はますます横行します。チケットを探し続けるその熱意を解決に向けてください。無理してチケット探しをしても冷静さは欠いたままです。

最後の方はなんだか脅し半分みたいになってしまいましたがこれを見て今一度チケット取引そしてチケット詐欺について考えてくださる方がいれば幸いです。長くなりすぎてしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。